モデムの通信は音声通話だけではありません。テキストメッセージや、時にはテレビ会議も含まれます。ローミングによって、1つの電話番号で世界中に接続ができます。Ekigaでは、これらの機能をLinuxデスクトップで使用してブロードバンドのインターネットで通信できるようにします。
始める前に、次の要件を満たしていることを確認してください。
サウンドカードが適切に設定されている。
ヘッドセットまたはマイクとスピーカーがコンピュータに接続されている。
通常の電話回線にダイヤルするには、SIPアカウントが必要です。SIP(Signaling protocol for Internet Telephony)は、音声およびテレビ会議またはコール転送のセッション確立に使用されるプロトコルです。世界中には、多数のVoIPプロバイダが存在します。まず、http://www.ekiga.netでEkigaプロジェクトが提供するサービスをご覧ください。
テレビ会議の場合、Webカメラがコンピュータに接続されている。
Ekigaがシステムにインストールされていない場合は、YaST Software Managementモジュールを使用するか、またはコマンドラインからrootとして「zypper install ekiga」と入力することによって、Ekigaをインストールします。インストールが完了したら、 › › の順にクリックすることにより、Ekigaを実行できます。
最初に起動すると、Ekigaの設定アシスタントが開き、Ekigaの設定に必要なすべてのデータが要求されます。次の手順に従います。
フルネーム(名前と姓)を入力します。
ekiga.netアカウントのデータを入力するか、またはhttp://www.ekiga.netに登録しないことを選択します。
別のアカウントを後で追加するには、 › を使用して設定します。
Ekiga Call Outアカウントのデータを入力するか、http://www.ekiga.netに登録しないことを選択します。
接続タイプを指定します。
呼び出し音、出力および入力デバイスドライバを選択します。は、最適な音質を確保する確実なデフォルトオプションです。オープンソースソフトウェア(OSS)などの他のサウンドシステムもSUSE Linux Enterprise Desktopで使用できます。
デフォルトでは、リングするデバイスセットは存在しません。リングトーンを使用する場合は、使用可能ないずれかのオーディオデバイスにこの設定を変更します。
使用可能な場合はビデオ入力デバイスを選択します。
設定の概要を確認して適用します。
設定を変更した後に登録が失敗した場合は、Ekigaを再起動します。
Ekigaでは複数のアカウントを管理できます。アカウントを追加して設定するには、次の手順に従います。
› を開きます。
› の順に選択します。わからない場合は、を選択します。
登録先をに入力します。これは通常は、インターネットテレフォニーサービスプロバイダが指定するIPアドレスまたはホスト名です。プロバイダが指定したデータに従って、とを入力します。
をクリックして設定ダイアログを終了し、アカウントを有効にします。Ekigaメインウィンドウに表示されるアカウントの状態がに変更されます。
Ekigaユーザインタフェースでは、いくつかのタブが使用可能です。第1のタブは、第2のタブは、第3のタブはです。さらに、タブを使用でき、ここには、ローカルまたはリモートのWebカメラの画像およびビデオが表示されます。
ユーザインタフェースにはさまざまなモードがあります。ビューを切り替えるには、タブラインを使用します。デフォルトでは、Ekigaでタブが開きます。このタブでは、ローカルアドレス帳を使用して、よく使用する番号への接続をすばやく開くことができます。ウェブカムをサポートしオーディオ制御機能を含む完全なビューを表示するには、 › の順にクリックし、を有効にします。
の下側には、、、、など複数の制御用アイコンがあります。すべてのアイコンはツールチップを提供し、マウスポインタをアイコン上に置くと表示されます。などの一部の設定は、通話中にのみ変更できます。
Ekigaの機能の多くは、キーの組み合わせで使用できます。表15.1「Ekigaのキーの組み合わせ」に重要なショートカットをまとめてあります。
|
キーの組み合わせ |
説明 |
|---|---|
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Ctrl–O |
現在の番号で通話を開始します。 |
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Esc |
通話を切断します。 |
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Ctrl–N |
アドレス帳に連絡先を追加します。 |
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Ctrl–B |
ダイアログを開きます。 |
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H |
現在のコールを保留にします。 |
|
T |
現在のコールを別の相手に転送します。 |
|
M |
現在の通話のオーディオストリームを一時停止します。 |
|
P |
現在の通話のビデオストリームを一時停止します。 |
|
Ctrl–W |
Ekigaユーザインタフェースを閉じます。 |
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Ctrl–Q |
Ekigaを終了します。 |
|
Ctrl–E |
アカウントマネージャを開始します。 |
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Ctrl–J |
メインユーザインタフェースのを有効にします。 |
|
Ctrl–+ |
Webカメラからの画像にズームインします。 |
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Ctrl–- |
Webカメラからの画像にズームアウトします。 |
|
Ctrl–0 |
Webカメラの標準サイズの画面に戻ります。 |
|
F11 |
Webカメラの全画面表示を行います。 |
Ekigaを適切に設定し終えたら、簡単に電話をかけられます。
メニューまたはコマンドラインからEkigaを起動します。
に、通話相手のSIPアドレスを入力します。アドレスは次のような形式になります。
近距離の直接通話の場合: sip:username@domainnameまたはusername@hostname
sip:username@domainnameまたはuserid@sipserver
をクリックするか、またはCtrl–Oを押して、相手が電話に出るまで待ちます。
通話を終了するには、をクリックするか、または<Esc>を押します。
通話中にサウンドパラメータを微調整する必要がある場合は、のアイコンをクリックします。およびに関するオプションを含むウィンドウが表示されます。必要に合わせてレベルをスライダで調整してください。
Ekigaでは2つの方法で電話に出られます。まず、ユーザは、sip:user@hostと直接通話することも、SIPプロバイダを介して通話することもできます。多くのSIPプロバイダは、通常の電話回線からVoIPアカウントに通話を受けられるようにしています。Ekigaが実行されているモードに応じて、着信コールの通知方法は複数あります。
着信は、Ekigaがすでに実行している場合にのみ、受け付けて応答することができます。着信音は、ヘッドセットまたはスピーカから聞こえます。Ekigaを実行していないと、電話は受けられません。
通常、Ekigaのパネルアプレットは、サイレントで動作しており、目立ちません。これにより、着信が入るとすぐに次のように変わります。Ekigaのメインウィンドウが開き、ヘッドセットまたはスピーカから呼び出し音が聞こえます。
着信に気が付いたら、をクリックして、電話に出て会話します。電話に出たくない場合には、をクリックします。コールを別のSIPアドレスに転送することもできます。
EkigaにはSIPの仲間を管理する機能があります。起動後にメインウィンドウに表示されるタブにすべての連絡先が表示されます。仲間または新しい仲間グループを追加するには、 › を実行します。
新しいグループを追加する場合は、下部のテキストボックスにグループ名を入力し、をクリックします。これにより、新しいグループがグループ一覧に追加され、事前に選択されます。
有効な連絡先には、次のエントリが必要です。
連絡先の名前を入力します。フルネームも入力できますが、またはニックネームも使用できます。
連絡先の有効なSIPアドレスを入力します。
多数の連絡先がある場合は、独自のグループを追加します。
アドレス帳から連絡先に通話するには、この仲間をダブルクリックします。すぐに電話がかかります。
Ekigaの公式ホームページは、http://www.ekiga.org/です。このサイトでは、よくある質問への回答のほか、より詳細なマニュアルを利用できます。
LinuxでのH323電子会議プロトコルのサポートの詳細は、http://www.voip-info.org/wiki/view/H.323を参照してください。VoIPをサポートするプロジェクトを検索する際には、まずここを探してください。
プライベートな電話ネットワークを設定するには、PBXソフトウェアのAsterisk http://www.asterisk.org/を検討できます。詳細については、http://www.voip-info.org/wiki-Asteriskを参照してください。