SUSE® Linux Enterprise Desktopではさまざまな情報源とドキュメントが提供されており、その多くはインストール済みのシステムに統合されています。
GNOMEデスクトップのヘルプセンター([Help (ヘルプ)])では、システムの最も重要なドキュメントリソースに検索可能な形式で一元的にアクセスできます。これらのリソースにはインストール済みのアプリケーションのオンラインヘルプ、マニュアルページ、情報ページ、および製品に付属しているSUSEマニュアルが含まれます。詳しくはA.1項 「GNOMEヘルプの使用」を参照してください。
YaSTで新しいソフトウェアをインストールすると、ほとんどの場合、ソフトウェアのマニュアルも自動的にインストールされ、通常、デスクトップのヘルプセンターに表示されます。ただし、GIMPなどの一部のアプリケーションは、YaSTとは別個にインストールされる独自のオンラインヘルプパッケージを利用しており、ヘルプセンターには表示されない場合があります。
/usr/share/doc内のドキュメント
この従来のヘルプディレクトリには、システムのドキュメントファイルとリリースノートが格納されます。詳細については項 「ドキュメントディレクトリ」, 第29章 ヘルプとドキュメント, 管理ガイド を参照 てください。
シェルを使用する場合は、コマンドのオプションを記憶しておく必要はありません。シェルは以前からマニュアルページおよび情報ページによって統合ヘルプを提供しています。詳細については項 「manページ」, 第29章 ヘルプとドキュメント, 管理ガイドおよび項 「情報ページ」, 第29章 ヘルプとドキュメント, 管理ガイドを参照してください。
GNOMEデスクトップでアプリケーションから直接ヘルプを起動するには、ボタンをクリックするか、またはF1を押します。どちらのオプションでもヘルプセンターのアプリケーションのマニュアルに直接アクセスできます。ただし、ヘルプはメニューから起動することも、コマンドラインから「yelp」で起動することもでき、ヘルプセンターのメインウィンドウでブラウズできます。
メニューとツールバーのオプションで、ヘルプセンターのナビゲーションとカスタマイズ、ヘルプからのコンテンツの検索と印刷が可能です。ヘルプトピックはカテゴリに分類され、リンクで示されています。リンクの1つをクリックすると、そのカテゴリのトピック一覧が開きます。項目を検索するには、検索文字列をウィンドウ上部の検索フィールドに入力します。
/usr/share/docにインストールされたオンラインバージョンのSUSEマニュアルに加えて、Webで製品固有のマニュアルやドキュメントにアクセスすることもできます。SUSE Linux Enterprise Desktop用に提供されているすべてのドキュメントの概要については、http://www.suse.com/documentation/の製品ごとのドキュメントが記載されたWebページをご覧ください。
製品ごとの追加情報を検索する場合は、次のWebサイトも参照してください。
汎用の検索エンジンも使用するとよいでしょう。たとえば、CDの書き込み時の問題や、LibreOfficeファイルの変換に関する問題を調べたい場合は、「Linux CD-RWヘルプ」や「LibreOfficeファイルの変換の問題」のような用語を検索します。
製品固有のヘルプリソースとは別に、Linuxトピックに使用可能な広範囲の情報があります。
TLDP(Linux Documentation Project)は、Linux関係のマニュアルを作成するボランティアチームによって運営されています(http://www.tldp.org参照)。マニュアルのセットには初心者向けのチュートリアルも含まれますが、主にシステム管理者などの経験者向けの内容になっています。TLDPは、HOWTO(操作方法)、FAQ(よくある質問)、ガイド(ハンドブック)を無償で提供しています。TLDPからのドキュメントの一部は、SUSE Linux Enterprise Desktop上でも利用できます。
HOWTOは通常、特定のタスクの実行について、処理を順番に簡略に示したものです。HOWTOは、howtoパッケージ内にもあり、/usr/share/doc/howto にインストールされます。
FAQ(よくある質問)は、一連の質問と回答をまとめたものです。 FAQはもともと、初歩的な同じ質問が繰り返し投稿されるのを減らすため、Usenetニュースグループが始めたものです。
さまざまなトピックまたはプログラムのマニュアルやガイドはhttp://www.tldp.org/guides.htmlから参照できます。『Bash Guide for Beginners (初心者のためのBashガイド)』から『Linux File System Hierarchy 』、『Linux Administrator's Security Guide (Linux管理者のセキュリティガイド)』などがあります。一般に、ガイドブックはの内容はHOWTOやFAQよりも、詳細な情報を網羅しています。これらのガイドブックは通常、上級者によって執筆されており、内容も上級者向けです。
ウィキペディアは「多言語で提供される百科事典であり、誰でも読み込みと編集が行えるように設計されています」(を参照)。http://en.wikipedia.org ウィキペディアの内容はウィキペディアのユーザによって作成され、二重の無償ライセンスで公開されます(GDFLとCC-BY-SA)。しかし、ウィキペディアはいずれかのビジターにより編集可能なので、開始点または一般的なガイドとしてのみ使用する必要があります。その中には、大半が不正確か、未完了の情報があります。
規格と仕様に関する情報は、さまざまな情報源から提供されます。
Linux Foundationは、無償およびオープンソースソフトウェアの配布を促進する独立した非営利団体です。この団体は、ディストリビューションに依存しない規格を定義することで、この目標達成に努めています。 また、重要なLSB (Linux Standard Base、Linux標準ベース)など、複数の規格の維持管理を監督しています。
World Wide Web Consortium (W3C)は、最もよく知られた標準化団体の1つです。1994年10月にTim Berners-Leeによって設立され、Webテクノロジの標準化に専念しています。 W3Cは、HTML、XHTML、XMLなど、メーカに依存しないオープン仕様の無償による普及を促進しています。 これらのWeb規格はワーキンググループにおいて4段階のプロセスを経て開発され、W3C勧告(REC)として一般に公表されます。
OASIS (構造化情報標準促進協会: Organization for the Advancement of Structured Information Standards)は、Webセキュリティ、Eビジネス、商取引、ロジスティクス、各種市場間の相互運用性に関する標準の開発を専門とする国際団体です。
Internet Engineering Task Force (IETF)は、研究者、ネットワーク設計者、サプライヤ、ユーザが参加する国際的な団体です。インターネットアーキテクチャの開発とプロトコルを使用したインターネット運用の円滑化を目的としています。
IETFによる標準はすべてRFC (Request for Comments)として公開され、無償で入手できます。RFCには、提案、ドラフト、インターネット標準、実験プロトコル、情報ドキュメント、および記録の6種類のRFCがあります。より狭義では、最初の3タイプ(提案、ドラフト、完成版)のみがIETFの標準といえます(http://www.ietf.org/rfc/rfc1796.txtを参照)。
電気電子学会(Institute of Electrical and Electronics Engineers: IEEE)は、情報技術、通信、医薬、輸送などの分野における標準を策定する組織です。IEEEの標準は有償です。
国際標準化機構委員会(ISO Committee: International Organization for Standards)は、世界最大の標準開発機関であり、世界140カ国の標準化機関からなるネットワークを維持しています。ISOの標準は有償です。
ドイツ工業規格(Deutsches Institut f・ Normung、DIN)は、登録された技術および科学関連の協会です。DINは1917年に設立されました。DINによれば、この組織は「ドイツにおける標準を取り扱い、各国およびヨーロッパの標準化団体に対してドイツの考えを提示することを目的とした組織」です。
この組織にはメーカ、消費者、貿易業者、サービス業者、科学者、標準の設立に関心を持つその他の人々が参加しています。標準は有償であり、DINのホームページから発注できます。