適用先 SUSE Linux Enterprise Server 12

17 Add-on Product Creatorを使用したアドオン製品の作成

アドオンは、お使いの製品でSUSE Linux Enterprise Serverを拡張するために特別に設計されたメディアで、通常はCDまたはDVDの形態をとります。Add-on Product Creatorは、すべてのSUSE製品で顧客や提携先をサポートし、それらの製品でサードパーティソフトウェアの配布を簡素化する目的で開発されました。

Add-on Product Creatorを使用するには、SUSEソフトウェア開発キット (SDK)に付属のパッケージyast2-add-on-creatorをインストールする必要があります。このSDKは、SUSE Linux Enterprise向けのアドオン製品であり、http://download.suse.com/からダウンロードできます。「SUSE Linux Enterpriseソフトウェア開発キット」で検索してください。

17.1 イメージの作成

アドオン製品のイメージを作成するには、次の手順に従います。

  1. YaSTを起動してAdd-On Creatorモジュールを開きます。

  2. これまでアドオンを作成したことがない場合は、Create an Add-On from the Beginning (最初からアドオンを作成)をクリックして起動します。また、既存のアドオン製品を基にしてアドオンを作成することもできます。目的のデータが格納されているディレクトリへのパスを指定します。このデータとして、マウント済みのISOイメージ、CDやDVDなどを使用できます。

    すでにアドオンを作成済みの場合は、既存のすべてのアドオンがウィンドウに一覧表示されます。これらを編集または削除できます。新規作成するには追加をクリックします。

    このチュートリアルでは、アドオンを最初から作成する方法について説明します。

  3. 作成するアドオンの名前(Add-on Product Label (アドオン製品ラベル))とバージョンを入力し、補足情報を指定します。

    • Required Product (目的の製品)で、作成したアドオンを使用するSUSE Linux製品を選択します。

    • アドオン製品パッケージを収めるディレクトリへのパスを選択します。

    • 必要に応じ、RPMパッケージを収めるディレクトリへのパスをRequired Product (目的の製品)で選択します。多くの場合、これらのパッケージは、すでに選択している目的の製品が基になっているものであり、アドオン自体を構成する要素ではありません。しかし、このアドオンから作成する他のパッケージでは、これらのパッケージを必要とします。これらのパッケージは、アドオン製品には追加されませんが、パターンの作成に使用できます。

    次へで続行します。

  4. 各インストールメディアには、コンテンツファイルと、アドオン製品を定義している製品ファイルが収められています。このダイアログを使用して、両方のファイルに対してデータを指定します。いずれかのエントリを選択し、編集を選択して値を設定または変更します。エントリをダブルクリックすることでも同様の操作ができます。詳しい情報と使用できる値についてはヘルプを参照してください。

    既存のコンテンツまたは製品のファイルから値をインポートするには、該当のインポートボタンを選択します。

    コンテンツファイルのProduct architectures (製品のアーキテクチャ)Product name (製品名)、およびVendor name (ベンダ名)は必ず入力する必要があります。次へで続行します。

  5. 次の画面でパッケージの説明を入力または変更します。新しい言語を挿入し、翻訳された説明を追加するには、言語を追加するを使用します。インポートで既存のパッケージの説明をインポートすることもできます。

    次へで続行します。

  6. 必要に応じて、次のステップでパターンを追加します。パターンを使用してRPMパッケージをグループ化できます。新規を使用すると、新しいパターン名を追加して次のリスト内のそれぞれの属性を変更できます。アドオン製品をインストールする際にインストールに合わせて自動的に選択状態にするパターンのRequired Pattern (目的のパターン)をチェックします。

    次へで続行します。

  7. 出力ディレクトリへのパスを指定します。ISOイメージを作成する場合は、Create ISO Image (ISOイメージの作成)をチェックしてファイル名を指定します。目的の製品に付属するすべてのパッケージの変更ログを収めたファイルを作成するにはCreate Changelog (変更ログの作成)を選択します。また、以下の手順で、ワークフローを変更してファイルを追加することもできます。

    • ワークフローの設定を使用し、製品ワークフローをカスタマイズするファイルを入力します。この方法で、たとえば、製品が正常に動作するために必要なオプションを備えた補足のダイアログを、アドオンのインストールプロセスに追加できます。詳細についてはヘルプを参照してください。

    • アドオン製品に次のファイルを追加するにはオプションファイルを使用します。

      info.txt

      アドオン製品に関する一般的な情報を収めたテキストファイル

      ライセンスファイル

      さまざまな言語でライセンス情報を収めたファイルを追加します。このファイルにはlicense.LANGUAGEという名前が割り当てられます。たとえば、license.en_USとなります。

      READMEファイル

      任意の名前を指定してREADMEファイルを追加します。

      それぞれのテキストボックスにファイルのコンテンツを入力します。既存のファイルからコンテンツをインポートすることもできます。

    次へで続行します。

  8. アドオン製品にGPGキーで署名し、製品の出自を証明できるようにします。キーがない場合は、キーを作成してからそれぞれのパスフレーズを2回入力します。

  9. 設定の概要で設定を確認し、完了をクリックして続行します。設定を変更するにはBack (戻る)ボタンを選択します。

17.2 アドオンの構造

アドオン製品には、以下のファイルとディレクトリが収められています。

ARCHIVES.gz

付属しているすべてのパッケージに関する情報を収めています(各パッケージのrpm -qil出力)。このファイルはgzipで圧縮されています。

Changelog

RPMファイルに対するすべての変更点を、その変更日順に収めています。

content

アドオンのセットアップで作成されたコンテンツファイル。

content.asc

GPG署名ファイル。

content.key, gpg-pubkey-NUMBER.asc

GPG公開鍵

INDEX.gz

すべてのRPMファイルのリスト。このファイルはgzipで圧縮されています。

ls-lR.gz

アドオン製品のメディアに収録されているすべてのファイルとディレクトリの一覧。このファイルはgzipで圧縮されています。

media.N/

アドオンメディアセットの基本情報を含むファイルが格納されています。ディレクトリには番号が付けられており、media.1/は1つ目のアドオンメディアです(DVD1など)。他にもメディアがある場合はこれに続く番号が付けられます。

suse/

アーキテクチャ固有の情報を格納するサブディレクトリを含みます。例外は、アーキテクチャに依存しないパッケージ用のnoarch/と、ソースパッケージ用のsrc/です。専有ソフトウェアパッケージはnosrc/に格納されています。

このページを印刷