SUSE Linux Enterprise Serverを導入するにはさまざまな方法があります。物理メディアまたはインストール用ネットワークサーバを使ったローカルインストールから、カスタマイズ性の高い自動リモートインストール技術による大規模な導入まで、幅広いアプローチから選択できます。ご自身の要件に最も適する方法を選択してください。
SUSE Linux Enterprise Serverを1~10台のワークステーションにインストールする場合、最も手軽で簡単な方法は、手動インストールで各ワークステーションにSUSE Linux Enterprise Serverを導入することです。詳細については、第6章 YaSTによるインストールを参照してください。手動インストールには、要件に応じて数種類の方法があります。
ネットワークに接続しない1台のワークステーションにインストールする場合は、この方法を検討してください。
1~数台のワークステーションにインストールする場合で、SLPでアナウンスされたネットワークインストールサーバを利用できる場合は、この方法を検討してください。
1~数台のワークステーションにインストールする場合で、ネットワークインストールサーバを利用できる場合は、この方法を検討してください。
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インストールソース |
SUSE Linux Enterprise Serverメディアキット |
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手動操作を必要とするタスク |
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リモートコントロールされるタスク |
なし |
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詳細 |
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Installation Source |
SUSE Linux Enterprise Serverインストールメディアのあるネットワークインストールサーバ |
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手動操作を必要とするタスク |
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リモートコントロールされるタスク |
なし、ただし、この方法とVNCとの組み合わせ可能 |
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詳細 |
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Installation Source |
SUSE Linux Enterprise Serverインストールメディアのあるネットワークインストールサーバ |
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手動操作を必要とするタスク |
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リモートコントロールされるタスク |
なし、ただし、この方法とVNCとの組み合わせ可能 |
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詳細 |
インストールするワークステーションの数が増大している中で、ワークステーションを1台ずつ手動でインストールし、設定することは、明らかにやりたくない作業です。多数の自動または半自動の方法があり、ユーザの物理的介入を最小限または不要にするインストールオプションもいくつか用意されています。
全自動インストールを検討する前に、設定内容やシステム構成が複雑になると、セットアップにより多くの時間かかる点を考慮してください。システムの導入に時間的な制約がある場合は、手軽で素早く完了できる、より単純な方法を選択する方が良い場合もあります。自動インストールは、大規模な導入の場合や、リモートで実行する必要がある場合に適しています。
次のオプションから選択します。
小~中規模の導入形態で、静的なネットワークセットアップを行う場合に、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、およびVNCビューアアプリケーションが必要になります。
小~中規模な導入形態で、DHCPを使った動的なネットワークセットアップを行う場合に、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、およびVNCビューアアプリケーションが必要になります。
小~中規模の導入形態で、インストールターゲットに対して物理的な操作を行わず、ネットワーク経由でインストールする必要のある場合には、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、ネットワークブートイメージ、ネットワークブートが可能なターゲットハードウェア、およびVNCビューアアプリケーションが必要になります。
小~中規模の導入形態で、静的なネットワークセットアップを行う場合に、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、およびSSHクライアントアプリケーションが必要になります。
小~中規模な導入形態で、DHCPを使った動的なネットワークセットアップを行う場合に、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、およびSSHクライアントアプリケーションが必要になります。
小~中規模の導入形態で、インストールターゲットに対して物理的な操作を行わず、ネットワーク経由でインストールする必要のある場合には、この方法を検討してください。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、ネットワークブートイメージ、ネットワークブートが可能なターゲットハードウェア、およびSSHクライアントアプリケーションが必要になります。
大規模な導入で、多数の同じコンピュータにインストールする場合に、この方法を検討してください。ネットワークブートを利用できる場合は、ターゲットシステムに対して物理的な操作を行う必要がなくなります。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、VNCビューアやSSHクライアントなどのリモートコントロールアプリケーション、およびAutoYaST設定プロファイルが必要になります。ネットワークブートを使用する場合は、ネットワークブートイメージとネットワークブート対応ハードウェアも必要です。
さまざまな種類のハードウェアを使用する大規模な導入の場合に、この方法を検討してください。ネットワークブートを利用できる場合は、ターゲットシステムに対して物理的な操作を行う必要がなくなります。この方法では、ネットワーク、ネットワークインストールサーバ、VNCビューアやSSHクライアントなどのリモートコントロールアプリケーション、および複数のAutoYaST設定プロファイルとAutoYaST用のルール設定が必要になります。ネットワークブートを使用する場合は、ネットワークブートイメージとネットワークブート対応ハードウェアも必要です。
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:VNC |
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最適な導入形態 |
さまざまなハードウェアを使用する小~中規模の導入形態 |
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短所 |
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詳細 |
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:VNC |
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最適な導入形態 |
さまざまなハードウェアを使用する小~中規模の導入形態 |
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短所 |
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詳細 |
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:VNC |
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最適な導入形態 |
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短所 |
各コンピュータを手動でセットアップする必要がある |
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詳細 |
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:SSH |
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最適な導入形態 |
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短所 |
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詳細 |
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:SSH |
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最適な導入形態 |
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短所 |
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詳細 |
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Installation Source |
Network |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
リモート:SSH |
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最適な導入形態 |
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短所 |
各コンピュータを個別にセットアップする必要がある |
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詳細 |
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Installation Source |
ネットワークを推奨 |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
VNC/SSHを使ってローカルまたはリモート |
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最適な導入形態 |
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短所 |
同一のハードウェアを使用する環境でしか利用できない |
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詳細 |
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Installation Source |
ネットワークを推奨 |
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準備作業 |
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コントロールと監視 |
SSH/VNCを使ってローカルまたはリモート |
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最適な導入形態 |
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短所 |
ルールのセットアップが複雑 |
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詳細 |
5.1項 「10台以下のワークステーションへの導入」で説明している中規模インストールでの検討事項の大半は、大規模な導入の場合にも当てはまります。ただし、インストールターゲット数が増加するにつれ、完全自動インストールの長所が短所を上回るようになります。
導入サイトの要件に応じて、AutoYaSTのルールやクラスフレームワークを詳細に設定する作業にはかなりの時間がかかりますが、その価値は十分にあります。インストールプロジェクトの内容によっては、各ターゲットを個別にインストールする手間を省くことで、大幅に時間を節約できます。
ユーザ設定を最初の起動時に行う必要がある場合、別の選択肢としてkiwiおよびfirstbootでプリロードイメージを作成できます。このイメージの設定はこのタスクに特化したPXEブートサーバで行うことも可能です。詳細については、http://doc.opensuse.org/projects/kiwi/doc/、第23章 プリロードイメージの自動展開、第21章 自動インストール、および第20章 カスタマイズした事前インストールの配布を参照してください。