SUSE Linux Enterprise Serverを導入するにはさまざまな方法があります。物理メディアまたはインストール用ネットワークサーバを使ったローカルインストールから、カスタマイズ性の高い自動リモートインストール技術による大規模な導入まで、幅広いアプローチから選択できます。ご自身の要件に最も適する方法を選択してください。
パートI「アーキテクチャ固有のインストールの考慮事項」の説明に従ってSUSE® Linux Enterprise Serverをインストールできるようにハードウェアを準備し、インストールシステムとの接続を確立すると、SUSE Linux Enterprise ServerのシステムアシスタントであるYaSTのインタフェースが表示されます。インストール作業全体の操作案内がYaSTから得られます。
インストールプロセスでは、現在のシステム設定と使用しているハードウェアコンポーネントの両方がYaSTで解析されます。この解析に基づき、(DHCPを使用してシステムを設定できる状態であれば)ネットワークなどをはじめとする基本的な構成でシステムが設定されます。インストールが終了した後でシステムの細部を調整するには、インストールしたシステムからYaSTを起動します。
SUSE® Linux Enterprise (SLE)では、既存のシステムを新しいバージョンにアップデートできます。たとえば、SLE 11 SP3をSLE 12にアップデートできます。新たにインストールする必要はありません。ホームディレクトリ、データディレクトリ、システム設定などの既存のデータは、そのまま保持されます。CD/DVDドライブから、またはネットワーク上にある中央のインストールソースからアップデートできます。
SUSE Linux Enterpriseのアップデート、アップグレード、およびサービスパック全般について十分に理解している場合は、「用語集」のセクションで新しい情報を確認したら、すぐにアップデートの概要セクションに進んで構いません。ここでは、利用できる可能性があるアップデートを示し、アップデート全体の計画立案を支援します。また、これ以降のセクションでは、現行リリースであるSUSE Linux Enterprise Server 12へのステップバイステップのアップデート手順を説明します。
この章の残りの部分では、SUSEの製品ライフサイクルとサービスパックリリースに関する背景情報、推奨するアップグレードポリシー、バージョン番号が最新でなくてもSUSE Linux Enterpriseソフトウェアを最新に保つ方法(「バックポート」)、およびステップバイステップのアップデート手順で参照されている追加資料について示します。
YaSTを使用して、オーディオハードウェア、システムのキーボードレイアウト、プリンタなどのハードウェア品目を設定できます。
YaSTのソフトウェア管理ツールを使用して、追加または削除するソフトウェアコンポーネントを検索します。YaSTでは、すべての依存関係を自動的に解決できます。インストールメディアに付属していないパッケージをインストールするには、追加のソフトウェアリポジトリをセットアップに追加して、それをYaSTで管理できるようにします。アップデートアプレットでソフトウェアの更新を管理することで、システムを最新の状態に保ちます。
アドオン製品は、システム拡張機能です。これは、SUSE Linux Enterprise Serverに基づく無償の拡張機能(SUSEソフトウェア開発キット(SDK)12など)であるか、有償の登録キーを必要とする追加製品(SUSE Linux Enterprise High Availability Extensionなど)であるかのいずれかです。拡張機能とアドオンには、物理メディアで入手できるものもあれば、SESUカスタマセンターまたはローカルの登録サーバにシステムを登録した後でのみ入手できるリポジトリとして用意されているものもあります。
アドオン製品の中には、サードパーティが提供しているものもあります。特定のハードウェアが正常に動作する上で必要なバイナリ専用のドライバはその一例です。このハードウェアを持っている場合は、システム用のバイナリドライバの使用可能性に関する詳細をリリースノートで参照してください。http://www.suse.com/releasenotes/、YaST、またはインストールしたシステムの/usr/share/doc/release-notes/にリリースノートが用意されています。
SUSEのカスタマセンターまたはローカルの登録サーバにシステムを登録すると、使用している製品向けのアドオン製品と拡張機能のリストを利用できるようになります。インストールの際に登録のステップを省略していても、YaSTでモジュールを使用すれば、いつでもシステムを登録できます。詳細については、10.2項 「システムの登録」を参照してください。
SUSE Linux Enterprise Serverでは、複数バージョンのカーネルを並行でインストールできます。2番目のカーネルをインストールすると、ブートエントリとinitrdfが自動的に作成されるので、手動での設定が別途必要になることはありません。マシンをリブートすると、新しく追加したカーネルが追加のブートオプションとして利用できるようになります。
この機能を使用すると、カーネルのアップデートを安全な状態でテストでき、実績のある以前のカーネルにいつでもフォールバックできます。そのためには、YaSTのオンラインアップデートやアップデートアプレットなどのアップデートツールを使用せず、この章で説明するプロセスに従います。
インストールでは、システムにローカルユーザを作成できました。YaSTのモジュールを使用して、別のユーザの追加や既存ユーザの編集が可能です。また、ネットワークサーバでユーザを認証するようにシステムを設定できます。
別の国での作業、多国語環境での操作が必要な場合は、それに対応するコンピュータの設定が必要です。SUSE® Linux Enterprise Server は、複数のロケールを並行して扱うことができます。ロケールは、ユーザインタフェースに反映される言語と国を定義するパラメータのセットです。
SUSE® Linux Enterprise Serverは複数の方法でインストールすることができます。SUSE Linux Enterprise Serverをインストールするには、第6章 YaSTによるインストールで説明されている通常のメディアによるインストールの他に、ネットワークベースのさまざまなアプローチや、完全自動のアプローチも選択できます。
高性能のシステム設定には、特定のディスクセットアップが必要です。すべての一般的なパーティション関連作業は、YaSTを使って行えます。ブロックデバイスで固定的なデバイス名を取得するには、/dev/disk/by-id/または/dev/disk/by-uuidの下のブロックデバイス名を使用します。論理ボリュームマネージャ(LVM)は、ディスクパーティショニング用のスキーマで、標準的なセットアップで使用される物理パーティショニングよりもずっと柔軟性が高くなるように設計されています。そのスナップショット機能を利用すれば、簡単にデータバックアップを作成できます。RAID (Redundant Array…
SUSE Linux Enterprise Server 12またはSUSE Linux Enterprise Desktop 12を実行するマシンは、SUSEカスタマーセンターやNUサーバと直接通信するのではなく、ローカルのSubscription Management Toolサーバに登録することにより、そこからソフトウェアアップデートをダウンロードするように設定できます。SMTサーバをクライアントの登録用とローカルのアップデートソースとして使用するには、先にネットワーク内にSMTサーバを設定する必要があります。SMTサーバソフトウェアは、SUSE Linux Enterprise Ser…