Update: 2020-08-18

EnvelopedSineはノート 1 つあたり 64 のサイン波を計算する加算合成シンセサイザです。各サイン波に AD エンベロープとサチュレータがついているので IterativeSinCluster よりもパーカッシブな音が得意です。
EnvelopedSine を使うには CPU が AVX 以降の SIMD 命令セットをサポートしている必要があります。
パッケージには次のビルドが含まれています。
Mac を持っていないので、 macOS ビルドはテストできていません。もしバグを見つけたときは GitHub のリポジトリに issue を作るか、 ryukau@gmail.com までメールを送っていただければ対応します。
Linux ビルドは Ubuntu 18.0.4 でビルドしています。また Bitwig と REAPER で動作確認を行っています。もし Ubuntu 18.04 以外のディストリビューションを使っているときは、プラグインが読み込まれないなどの不具合が起こることがあります。この場合はビルド手順に沿ってソースコードからビルドしてください。
名前が .vst3 で終わるディレクトリを OS ごとに決められた位置に配置してください。
/Program Files/Common Files/VST3/ に配置します。$HOME/.vst3/ に配置します。/Users/$USERNAME/Library/Audio/Plug-ins/VST3/ に配置します。DAW によっては上記とは別に VST3 をインストールできるディレクトリを提供していることがあります。詳しくは利用している DAW のマニュアルを参照してください。
解凍して出てきたディレクトリを OS ごとに決められた位置に配置すると使えるようになります。
/Users/$USERNAME/Documents/VST3 Presets/Uhhyou$HOME/.vst3/presets/Uhhyou/Users/$USERNAME/Library/Audio/Presets/Uhhyouプリセットディレクトリの名前はプラグインと同じである必要があります。 Uhhyou ディレクトリが無いときは作成してください。
プラグインが DAW に認識されないときは C++ redistributable をインストールしてみてください。インストーラは次のリンクからダウンロードできます。ファイル名は vc_redist.x64.exe です。
Ubuntu 18.0.4 では次のパッケージのインストールが必要です。
もし DAW がプラグインを認識しないときは、下のリンクの Package Requirements を参考にして VST3 に必要なパッケージがすべてインストールされているか確認してみてください。
REAPER の Linux 版がプラグインを認識しないときは ~/.config/REAPER/reaper-vstplugins64.ini を削除して REAPER を再起動してみてください。
注意: この節は英語で macOS を使用しているユーザからの報告によって作成されました。日本語でのエラーメッセージが分からなかったので曖昧な書き方になっています。
プラグインの初回起動時に「破損している」という趣旨のメッセージが表示されることがあります。この場合は、ターミナルを開いて、解凍した .vst3 ディレクトリに次のコマンドを適用してみてください。
プラグインは署名されていない (unsigned) 、または公証されていない (un-notarized) アプリケーションとして認識されることがあります。この場合は以下の手順を試してみてください。
sudo spctl --master-disable を実行。上記の手順を実行するとシステムのセキュリティが弱くなるので注意してください。元に戻すには以下の手順を実行してください。
sudo spctl --master-enable を実行。初回設定時は手動で次のファイルを作成してください。
/Users/ユーザ名/AppData/Roaming/UhhyouPlugins/style/style.json 。$XDG_CONFIG_HOME/UhhyouPlugins/style/style.json 。
$XDG_CONFIG_HOME が空のときは $HOME/.config/UhhyouPlugins/style/style.json 。/Users/$USERNAME/Library/Preferences/UhhyouPlugins/style/style.json 。既存の色のテーマを次のリンクに掲載しています。 style.json にコピペして使ってください。
style.json の設定例です。
{
"fontPath": "",
"foreground": "#000000",
"foregroundButtonOn": "#000000",
"foregroundInactive": "#8a8a8a",
"background": "#ffffff",
"boxBackground": "#ffffff",
"border": "#000000",
"borderCheckbox": "#000000",
"borderLabel": "#000000",
"unfocused": "#dddddd",
"highlightMain": "#0ba4f1",
"highlightAccent": "#13c136",
"highlightButton": "#fcc04f",
"highlightWarning": "#fc8080",
"overlay": "#00000088",
"overlayHighlight": "#00ff0033"
}16 進数カラーコードを使っています。
プラグインはカラーコードの 1 文字目を無視します。よって ?102938 や \n11335577 も有効なカラーコードです。
2 文字目以降のカラーコードの値に 0-9a-f 以外の文字を使わないでください。
以下は設定できる色の一覧です。設定に抜けがあるとデフォルトの色が使われます。
fontPath: フォント (*.ttf) の絶対パス。VST 3 版では実装されていません。foreground: 文字の色。foregroundButtonOn: オンになっているボタンの文字の色。 foreground か boxBackground のいずれかと同じ値にすることを推奨します。foregroundInactive: 非アクティブなタブの文字の色。background: 背景色。xboxBackground: 矩形の UI 部品の内側の背景色。border: 縁の色。borderCheckbox: チェックボックスの縁の色。borderLabel: パラメータセクションのラベルの左右の直線の色。unfocused: つまみがフォーカスされていないときの色。highlightMain: フォーカスされたときの色。スライダの値の表示にも使用されます。highlightAccent: フォーカスされたときの色。一部のプラグインをカラフルにするために使用されます。highlightButton: ボタンがフォーカスされたときの色。highlightWarning: 変更に注意を要する UI がフォーカスされたときの色。overlay: オーバーレイの色。overlayHighlight: フォーカスを示すオーバーレイの色。操作できる箇所を右クリックすると DAW によって提供されているコンテキストメニューを開くことができます。
つまみとスライダーでは次の操作ができます。
Octave 、 Seed などで使われている数値スライダーでは、上記に加えて次の操作ができます。
Attack 、 Decay 、 Gain 、 Saturation を操作する、青い縦棒が並んだインターフェイス (BarBox) ではショートカットが使えます。ショートカットは BarBox を左クリックしてフォーカスした上で、マウスカーソルが BarBox の領域内にあるときだけ有効になります。左下にあるプラグインのタイトルをクリックするとショートカットの一覧を見ることができます。
| 入力 | 操作 |
|---|---|
| 左ドラッグ | 値の変更 |
| Shift + 左ドラッグ | 値の変更 (スナップ) |
| Ctrl + 左ドラッグ | デフォルト値にリセット |
| Ctrl + Shift + 左ドラッグ | 値の変更 (フレーム間の補間が無効) |
| ホイールドラッグ | 直線の描画 |
| Shift + ホイールドラッグ | 1 つのバーを編集 |
| Ctrl + ホイールドラッグ | デフォルト値にリセット |
| Ctrl + Shift + ホイールドラッグ | ロックの切り替え |
| a | 符号を交互に入れ替え |
| d | すべての値をデフォルト値にリセット |
| D | 最小値・中央値・最大値の切り替え |
| e | 低域の強調 |
| E | 高域の強調 |
| f | ローパスフィルタ |
| F | ハイパスフィルタ |
| i | 値の反転 (最小値を保存) |
| I | 値の反転 (最小値を 0 に設定) |
| l | マウスカーソル下のバーのロックの切り替え |
| L | 全てのバーのロックを切り替え |
| n | 最大値を 1 に正規化 (最小値を保存) |
| N | 最大値を 1 に正規化 (最小値を 0 に設定) |
| p | ランダムに並べ替え |
| r | ランダマイズ |
| R | まばらなランダマイズ |
| s | 降順にソート |
| S | 昇順にソート |
| t | 少しだけランダマイズ (ランダムウォーク) |
| T | 少しだけランダマイズ (0 に収束) |
| z | アンドゥ |
| Z | リドゥ |
| , (Comma) | 左に回転 |
| . (Period) | 右に回転 |
| 1 | すべての値を低減 |
| 2-9 | インデックスが 2n-9n の値を低減 |
Shift + 左ドラッグ のスナップは一部の BarBox だけで有効になっています。特定の BarBox にスナップを追加したいという要望があれば、お気軽に GitHub のリポジトリに issue を開いてください。
Shift + ホイールドラッグ による 1 つのバーを編集は、マウスホイールが押された時点でカーソルの下にあるバーだけを編集します。マウスホイールが押されている間はカーソルの左右の位置に関わらず、選択したバーのみを編集できます。
Ctrl + Shift + ホイールドラッグ によるロックの切り替えでは、マウスホイールが押された時点でカーソルの下にあるバーの反対の状態が残り全てに適用されます。例えばカーソルの下のバーがアクティブだったときはロックに切り替えます。
図が小さいときはブラウザのショートカット Ctrl + マウスホイール や、右クリックから「画像だけを表示」などで拡大できます。
図で示されているのは大まかな信号の流れです。実装と厳密に対応しているわけではないので注意してください。
右上にある 4 つの大きなコントロールです。
各オシレータの音量エンベロープのアタックとディケイです。
各オシレータの音量です。
各オシレータのサチュレーションの大きさです。
どちらも音量を調整します。出力のピーク値は Boost * Gain となります。
チェックを入れると、ナイキスト周波数より高い周波数が指定されたサイン波もレンダリングします。
ナイキスト周波数とは、ざっくりいえば録音したデータが再現可能な最高周波数のことです。音を生成するときはナイキスト周波数以上の値を指定することができますが、折り返し(エイリアシング)と呼ばれる現象によって計算結果は予期しない周波数になってしまいます。 Add Aliasing は、こうしたエイリアシングノイズを足し合わせるオプションです。
ノートのオクターブです。
サイン波の周波数を変更します。
計算式は ノートの周波数 * (1 + fmod(Multiply * pitch, Modulo)) のようになっています。 pitch はノートの音程と倍音のインデックスから計算される係数です。 fmod(a, b) は a を b で割った余りを計算する関数です。
倍音コントロールのインデックスを拡大・縮小するスケーリング係数です。
倍音コントロールのインデックスを右シフトする量です。
ランダマイズに関するパラメータです。 Unison にチェックを入れた状態で使うと効果的です。
チェックを入れると、ノートオンごとに乱数列をリセットします。
乱数のシード値です。この値を変えると生成される乱数が変わります。
倍音コントロールの値をランダマイズします。ランダマイズの式は value * random です。 random の値の範囲は [0.0, 1.0) です。
ピッチをランダマイズします。
位相をランダマイズします。
特定の値を変更したときに、変更前の値から変更後の値に移行する時間(秒)です。
Smooth と関連するパラメータのリストです。 * はワイルドカードです。
Gain セクションの全てPhaser セクションの nStages 以外他のパラメータはノートオンのタイミングで指定されていた値を、ノートの発音が終わるまで使い続けます。
最大同時発音数です。
チェックを入れるとユニゾンを有効にします。
ユニゾンが有効になると 1 つのノートについて左右のチャンネルに 1 つずつボイスを配置します。 Random.To Phase や Random.To Pitch と組み合わせることで広がりのある音を作ることができます。
倍音コントロールの Attack と Decay にかけ合わせる値です。まとめて長さを変えたいときに使えます。
チェックを入れると、倍音コントロールの Attack あるいは Decay の値が 0 のときに生じるプチノイズを低減します。各オシレータのピッチに応じた値を足し合わせます。
倍音コントロールの Gain をべき乗する値です。 1 つのオシレータの最終的なゲインは次の式で計算されます。
Gain.Boost * Gain.Gain * pow(Overtone.Gain, Modifier.Gain^)
サチュレーションの Dry : Wet の信号比です。右いっぱいにすると Dry : Wet = 0 : 1 になります。
オールパスフィルタの数です。
フェイザの Dry : Wet の信号比です。右いっぱいにすると Dry : Wet = 0 : 1 になります。
LFO の周波数です。
フィードバックの大きさです。 12 時にするとフィードバックなし、左に回すと負のフィードバック、右に回すと正のフィードバックとなります。
LFO によって変更するオールパスフィルタの特性の幅です。
LFO によって変調するオールパスフィルタの特性の最小値です。
左右の LFO の位相差です。
LFO の位相です。オートメーションで音を作りたいときに使えます。 Freq を左いっぱいに回すことで LFO の周波数を 0 にできます。
EnvelopedSine のライセンスは GPLv3 です。 GPLv3 の詳細と、利用したライブラリのライセンスは次のリンクにまとめています。リンクが切れているときは ryukau@gmail.com にメールを送ってください。
VST is a trademark of Steinberg Media Technologies GmbH, registered in Europe and other countries.